研究概要
「免疫-その動的ネットワークで臓器・組織をつなぎ、生体の統合性を維持する機構」
動物にとって生きているとは動き続けるということです。生体内で細胞は常に動き続けていますが、移動距離の長い免疫・血液系の細胞たちにとってその動態は特に重要であります。彼らの複雑な動きは極めて巧妙に制御されており、必要なときに必要な場所へ移動して相互作用を行うことで免疫システムが保たれています。
一方で免疫システムは単に感染免疫やアレルギー・免疫疾患のときに作用するだけではありません。免疫・血液系の細胞は体中を巡り、臓器から臓器,組織から組織へと渡り歩くことで、各臓器・組織の機能連関が維持されています。これが破綻することで、生活習慣病やがんを始めとして様々な病気が引き起こされます。私たち人間は、朝起きて職場に行ってまた家に戻り、あるときは出張に行ったりと、忙しく動き回ることで社会活動が維持されています。免疫細胞社会も同じです。夜の遠景は蛍光イメージング画像に似ていますね。 当教室では、免疫細胞社会の動的ネットワークに焦点を当てて、その動きによってつながれて、制御されている、臓器・組織の統合性を維持する基本原理の解明を目指します。またこういった研究・教育を通して、研究者間の動的ネットワークを築いていくことも、研究室の重要な使命と考えています。
お知らせ
- 2024年07月22日
- 第45回日本炎症・再生医学会
- 2024年07月09日
- 第42回日本骨代謝学会
- 2024年07月01日
- 第9回骨免疫学会
- 2024年06月14日
- FBSリトリート
- 2024年06月10日
- 2024年度 生体2光子励起顕微鏡イメージング技術講習会の募集を開始しました。