ホーム >> 最近の活動状況

最近の活動状況

----------------------------------------------------------------------------

 活動状況アーカイブ 

 2024年 2023年

 2022年 2021年 2020年 2019年 2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2013年

----------------------------------------------------------------------------

  

 第45回日本炎症・再生医学会

7月17-18日に博多で開催された、第45回日本炎症・再生医学会に石井教授、内田助教、藤井、宮本特任助教の4名で参加しました。
昨年は当研究室が開催側で慌ただしかったですが、今年は腰を落ち着けて勉強をすることが出来ました。
今年は、膠原病やアレルギーが少なく、腸内細菌や炎症性腸疾患の演題が多い印象を受けました。また、再生分野では年々オルガノイドが増えており、興味深かったです。
昨年のレポートでも書きましたが、本学会の口頭演題は、プログラム委員の先生がシンポジストを選んで講演して頂く形式ですので、非常に質の高い演題が並んでいました。
それにも関わらず、ほとんどの演者の先生が昨年と入れ替わっており、炎症・再生分野の研究者の層の厚さを実感し、身が引き締まりました。
有難いことに、昨年度の箭原先生、内田先生、山下先生に続いて、今年は、私と宮本先生がポスター発表の優秀演題に選んでいただけたので、引き続き頑張っていきたいと思います。

(文責:藤井(健))

  

 第42回日本骨代謝学会

6月29日から7月2日にかけて、第42回日本骨代謝学会学術集会が那覇文化芸術劇場 なはーと(沖縄県)で開催されました。会場は3年前に完成したばかりであり、沖縄らしい建造物で大変綺麗でした。当研究室からは、石井教授、箭原准教授、山下研究員、宮田が参加しました。沖縄は梅雨も明けており、全日程で天候にも恵まれ、沖縄らしい温暖な気候を体感することができました。

個人的には、これまで臨床系の学会しか参加した経験がなく、初めての基礎系学会への参加でした。大変光栄なことに優秀演題賞候補に選出いただき、優秀演題賞選考セッションで発表する機会をいただきました。同セッションで発表された演題は、いずれも興味深い切り口であり、実験内容も非常に多岐に渡り大きな刺激を受けました。残念ながら優秀演題賞には選出されませんでしたが、このような場で発表させていただいた貴重な経験と、本学会で受けた刺激を今後の研究に活かしたいと思います。

学会の合間に、沖縄の美ら海も体感して来ました!

(文責:宮田)

 

  

 9回日本骨免疫学会

6/25-27に宮古島で開催されました第9回日本骨免疫学会に石井教授、宮本研究員、揚村、金子、佐藤の5名が参加いたしました。幸いなことに宮古島は梅雨明けを迎え、天候にも恵まれた会でした。

私にとって初めての夏の骨免疫学会の参加でしたが、本会は沖縄の空気感も相まって終始どこかゆったりとした雰囲気だったように感じました。他の学会にはないこのリラックスした雰囲気が骨免疫学会の良さなのだと思います。そのようなリラックスした雰囲気の中でも、会場では宮古島の暑さに負けない熱いディスカッションが行われており、私もポスター発表では多くのご質問をいただくことができました。また来年もこの素晴らしい会に参加できるよう頑張りたいと思います。

(文責:佐藤)

 

(左)会場のヒルトン沖縄宮古島 (右)宮古島の海

  

 FBSリトリート

2024年6月6(木)-7日(金)、第2回FBSリトリートが淡路夢舞台で開催されました。当研究室からは石井教授、山下研究員、学生の徳永、藤本、大川が参加しました。

生命機能研究科に所属する研究者の交流を目的とした今回のリトリートはCOVID-19パンデミック以来、5年ぶりの再開で、私は山下さん、徳永さんと共に企画担当をさせていただきました。手探りの中でしたが、かなりチャレンジングな企画もさせていただきました。
一番盛り上がったのは共同研究者を見つけて共同研究案を提示し、教授の採点を総合した得点で順位づける「C1グランプリ」。惜しくも金賞の松阪牛はもらえませんでしたが、参加賞の玉ねぎは獲得しました(笑)。他にも教授の10分トークやワールドポスター、学生企画など朝から晩まで盛りだくさんでしたが、無事に終えることができました。

今回のリトリートを通じて、研究は分野・年齢関係なく対等に接して高め合える場だと改めて感じました。また、企画に携われたことを大変嬉しく思い、参加者の皆さんが少しでもお楽しみいただけたなら幸いです。
毎年の恒例行事になることを期待しています。

(文責:藤本)

  

(左、中) 研究発表もしっかりと、、、 (右) 企画も頑張りました!!

  

 歓送迎会

5月末に退職した技術職員の酒井さんの送迎会と4月に生命機能研究科に入学した兼光さん、5月に技術職員として着任した清水さんの歓迎会を行いました。

酒井さんには5年近く石井研を支えていただき、ラボメンバー一同、感謝の気持ちでいっぱいです!新天地でのご活躍をお祈りしております。

また、清水さん、兼光さんはこれからよろしくお願いします!

 

  

 ECTS2024

5/23-29にフランスはマルセイユで行われたEuropean Calcified Tissue Society (ECTS)の年会に参加し、研究発表を行いました。フランス語が全くわからない中での単独出張で不安もありましたが、思い出の学会に8年ぶりの参加ということで行く前から大変楽しみにしていました。(実際に現地では英語が通じない場面も多々あり、フランスにいることを実感しました。) 学会自体は7日間の長期間の日程でしたが、欧州での骨のhot topicsに実際に触れたり、気になっていた論文の著者にお会いしたりと充実した日々はあっという間過ぎていきました。発表やランチタイムを通して友人ができ、一緒に空き時間にカランク国立公園まで足を伸ばしてハイキングに行ったのも良い思い出です。

ありがたいことにECTSからECTS EAST-MEETS-WEST AWARD、日本骨代謝学会からECTS 2024 Travel Awardをいただきました!改めて様々なサポートに感謝いたします。

 

↑ECTS EAST-MEETS-WEST AWARDの表彰  ↑ カランク国立公園

(文責:山下)

 

 当教室の論文がNature誌に掲載されました!

肝臓の炎症を防ぐ特殊なマクロファージを発見 

~腸内細菌の刺激による免疫反応を抑える方法とは~

当研究室所属の宮本佑 特任研究員(常勤)、石井優 教授らの研究グループは、肝臓の入り口付近に分布する一部の常在性マクロファージが腸管から入ってくる腸内細菌やその関連物質から肝臓を保護していることを明らかにしました。

本研究成果は、2024年4月25日(木)0時(日本時間)に国際科学雑誌「Nature」オンライン版に掲載されました。

論文:Periportal macrophages protect against commensal-driven liver inflammation

https://www.nature.com/articles/s41586-024-07372-6

プレスリリース:https://www.med.osaka-u.ac.jp/activities/results/2024year/ishii2024-4-22

以下、宮本先生、石井教授からのコメントです。

-----------------------------------------

Natureの投稿を振り返って

博士課程2年の夏から始めて5年弱かけた研究がようやく念願のNature誌に掲載されました。

まずは、石井研に在籍してから今までの6年間ずっと熱心なご指導を賜り、研究生活をフルサポートしてくださった石井先生に深く感謝しております。また、本研究にお力添えを賜りました先生方、これまでずっと応援してくださった先輩、家族、ラボメンバー、友人、本当に多くの方々に感謝しております。

この6年間は気がおかしくなるくらい一つのことを考え続け、今日死ぬかもしれないと思うくらい体力と気力を振り絞って実験し、ほぼすべての時間を研究中心で過ごしたので、論文がアクセプトされた瞬間は嬉しいよりもホッとした気持ちの方が強かったのが正直なところでした。。

ですが、石井先生をはじめこれまでお世話になった方々が本当に嬉しそうにしてくれる姿を見たり、知り合いの方から多くのお祝いメッセージを頂いて、心血を注いだ時間が人に影響を与える意味のあるものになって良かったと思うようになってきました。

また私のように平凡な人間でも、正しい努力を継続すれば必ず結果が出せることを自分の肌感覚で体験できたのは非常に大きな自信となりました。

しかし、今回のNature論文はもう過去のもの。まだ私は研究者としてスタートラインに立てたところ。今回の論文で一つのことをあらゆる角度から考え真理を追究する中で、現在の自分に足りない知識、視点、技術がまだまだたくさんあることを認識したのも事実。さらには、学術的にまだまだ深く解明していかないといけないことがたくさん残っている。というわけで、これからも今まで通り研究をはじめた頃の初心を忘れず、次に何を達成できるか、そして将来自分が何を世界に残せるかを常に意識して自己実現に向けて前進していきたいと思います。

(文責:宮本)

-----------------------------------------

研究開始から6年以上、論文投稿してから1年半かかりましたが、何とか通ってよかったです。本研究のポイントは免疫反応の多様性です。大学院生(現、特任研究員)の宮本くんが肝臓でレーザーによる局所炎症誘導の生体イメージングを行う中で、肝臓の中でも部位によって反応性が異なること、門脈域では炎症が起きにくいことを発見し、そこから門脈域にだけ存在する免疫抑制性マクロファージの発見につながりました。さらにこのマクロファージが特定の腸内細菌で誘導されることや、NASH(最近はMASHとよぶ)などの肝臓慢性炎症疾患と関連していることも示しました。高精度の生体イメージングや部位選択的細胞回収―シングルセル解析など、うちの得意技がふんだんに使われた渾身の研究成果です。それにしても論文のリバイスは非常にタフで、宮本くんは本当によく頑張りました。アクセプトされたときは、喜びよりも、これでやっと解放されるという安堵感の方が大きかったですね。

オンライン掲載の日、お祝いに秘蔵ワインを開けました。1994年のChateau Haut-Brion、素晴らしい味でした。まだ他にも秘蔵ワインが眠っていますが、次に空けるラボメンバーはさて誰かな。

(文責:石井)

 
 

 

 写真撮影

桜が満開の中、本年度のラボメンバーの写真撮影を行いました。

少し肌寒い中でしたが、ラボメンバー紹介ページに載せる、良い写真が撮れました。

↓ オフショット写真です!

  

 新年度が始まりました 

昨年度末に多くのスタッフと学生が卒業し、2024年度はラボの規模が少しスリムになってのスタートです。

新年度は毎年恒例のイベント、席替えから始まりました。

心機一転、ラボみんなで頑張っていきましょう!!

  

 送別会

本年度はたくさんの方が石井研から卒業され、次のステップへと進まれました。今までにお世話になった、感謝の意を込めて送別会を開催いたしました。

  

ご卒業されたメンバー

スタッフ:上中 麻希 特任助教、Lok Laurence 特任研究員

学生(生命機能研究科-博士課程):鈴木 章生さん

学生(生命機能研究科-修士相当):新保 弘平さん、 藤田 結衣さん、藤井 佳歩さん、

                  宇都宮 舞さん、茨木 海里さん、鈴木 雄大さん

医薬基盤研究所:川崎 真美 技術補助員

 

寂しくなりますが、皆様の新天地でのご活躍をお祈りしています!!

  

 第10回 先進イメージング医学研究会

2024年3月1日、毎年恒例の第10回先進イメージング研究会が神戸・有馬で開催されました。私が石井研に移ってきてから6年が経ちますが、今回で3回目の発表をさせていただきました。これまでそれなりに学会発表をこなしてきたのですが、この研究会だけはいつも別格で緊張感があります。研究経験豊富な著名な先生方から時間ほぼ無制限でありとあらゆる質問を受けるため、これまで培った知識・経験だけでなく体力と精神力をフル稼働してdiscussionしなければなりません。今回の発表でも1時間に及ぶ白熱したdiscussionが交わされました。

いただいた質問を後からじっくり考え、真摯に答えていくことがこれまでの研究で大きな進歩につながってきましたので、今回も新しい研究に寄せられた質問を粛々と検討していきたいと思います。活発なdiscussionをしてくださった先生方に心より感謝申し上げます。また、このような貴重な機会を毎年ご用意してくださる石井先生・椛島先生をはじめとした世話人の先生方、興地さん、酒井さんに深く感謝いたします。

(文責:宮本)

  

 医学系研究科・生命機能研究科の論文公聴会(修士)

2/2に医学系研究科 修士論文発表会、2/9,13に生命機能研究科の中間評価論文公聴会が行われ、

修士2年生の学生さん9名が2年間の成果を報告しました。

---------------------------------------------------------------------------

スライドや発表内容についてラボの皆様から様々なアドバイスをいただいたため、自信をもって発表に臨むことができました。発表後には、副査の先生からプレゼンテーションに関してお褒めの言葉をいただくことができました。

私の研究テーマである腎臓の生体イメージングはこれまで石井研で行われてこなかったこともあり、何度も行き詰まりましたが、先生方のご指導・ご助言のおかげで、今回こうして中間評価論文として発表できましたことを大変嬉しく思います。改めまして、これまでご指導いただきました石井先生、藤井先生、また様々なアドバイスや、日常の研究生活でのサポートをしてくださったラボの皆様に心より感謝いたします。 

(文責:新保

 

  

 第52回 日本免疫学会

1.17(水)〜1.19(金)に千葉県の幕張メッセにて開催されました第52回日本免疫学会学術集会に、石井教授、山下研究員、宮本研究員、鈴木(雄)が参加いたしました。本学術集会には、国内外を問わず免疫学研究に携わる多くの研究者が参加されており、最先端の免疫系研究を活発に議論する場となりました。

1/18(木)には石井先生がご担当のシンポジウムもあり、イメージング研究の醍醐味と当研究室の研究内容について、素晴らしいご発表をされておりました。個人的には、菊田元准教授のご紹介が神戸大学になっていたことが、少し寂しかったです、、、山下研究員、宮本研究員、鈴木(雄)の3名はポスター発表に参加しました。それぞれ自身の研究内容について有意義な議論が行われたのではないかと思います。私は、初めての学会発表となり、準備も含めて至らない点が非常に多かったですが、それでも自身の研究を学外の方にご覧いただき、議論する、という非常に有意義な経験をさせていただくことができました。このような機会をくださった、石井先生をはじめ、ラボのメンバーに深く感謝いたします。

(文責:鈴木(雄))