最近の活動状況
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活動状況アーカイブ
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第43回日本骨代謝学会学術集会@熊本
7/24~26に熊本で開催されました第43回日本骨代謝学会学術集会に石井教授、揚村、佐邊が参加いたしました。会場となった熊本城ホールは熊本城の直ぐ近くに位置し、繁華街へも徒歩圏内と便利で、かつての城下町を彷彿とさせる魅力的な立地でした。
本学会は、骨に関連する多彩な演題で溢れており、自身の研究分野にとどまらず、他分野のトピックに関しても非常に多くの学びを得ることができました。特に、これまで一括りにされてきた”骨組織”ですが、近年では部位ごとに存在する細胞の機能や表現型に違いがあることが明らかになってきており、研究のパラダイムシフトの兆しを感じました。
夏の熊本は厳しい暑さでしたが、夏空と緑々しい阿蘇の山々の対比が美しく、学会の合間には熊本の郷土料理も堪能することができました。
(文責 揚村)
EMBO Fellow's Meeting@ドイツ
国際的な異分野交流の大切さ
6/27~7/1にかけてドイツ・ハイデルベルクで開催されたEMBO Fellow’s Meetingに、WPI-iFReCを代表して参加させていただきました。本会にはEMBO Fellowshipを受けている120名ほどのポスドクが集い、それぞれの研究をショートトークとポスター発表で披露しました。参加者の専門分野は免疫学、微生物学、構造生物学、生物物理、分子生物学など、書き尽くせなくほど多様で、本会は複眼的に“生物”を考え直す格好の機会となりました。私自身は、昨年に論文を発表した研究内容を紹介しましたが、たくさんの参加者からあらゆる視点での深い質問を受けることができ、研究の視野を一層広げることができました。また、私の論文をすでに読んでくれている方にも出会い、これまでの自分の仕事が世界的に認知されていることを実感し、大きなモチベーションとなりました。さらに、日頃ディスカッションすることがない多分野のポスドクと互いの研究を理解し合うことで、新しい研究のアイデアが生まれ、共同研究まで発展しそうなこともありました。普段の学会では経験できないような貴重な経験をできて、本当に楽しくて、有意義な時間でした。このような素晴らしい機会を作っていただいたJSPSの皆様、藤田医科大学の貝淵弘三先生、本会への参加をご推薦いただいた竹田潔先生、そして日頃から熱心なご指導を賜っております石井優先生に厚く御礼申し上げます。
それにしても、ハイデルベルクの美しい街並みとドイツビールがこれまで溜めてきた疲労とストレスを一気に洗い流してくれました!!
(文責 宮本 佑)
第10回日本骨免疫学会@沖縄
6/29~7/1に沖縄で開催されました第10回日本骨免疫学会に石井教授、揚村、佐藤が参加いたしました。
例年、本学会開催時期ごろに沖縄で梅雨明けを迎えていましたが、本年はすでに本州でも梅雨明けを迎えているという少々異常な気象でした。
本会は、名護にある万国津梁館で開催されました。思い返してみると、私が大学院進学後に初めてオンサイトで参加した学会も日本骨免疫学会であり、万国津梁館での開催でした。時間経過の早さに驚きつつも、大変光栄なことに優秀演題をいただくことができましたので、少しは成長できているのでは?と自信になりました。また、たくさんの先生方からご質問・ご助言をいただくことができ、これからも邁進していこうと奮起させられました。
沖縄の景色は何度見ても美しく、大変リフレッシュできました。
(文責:揚村)
学振DC採択
2025年度の学振DCに当教室の学生2名が採用されました。おめでとうございます!
以下、採用された学生からのコメントです。
---DC1 佐藤くん---------------------------------------------------------------
この度、2025年度日本学術振興会特別研究員(DC1)に採用されましたことをご報告いたします。研究課題は、「結晶状態に着目した血管石灰化の病態解明および細胞動態解析」です。申請書を作製するにあたり、ご指導ご助言いただきました皆様方に心より感謝申し上げます。
しばしば、研究はマラソンにたとえられますが、石井研に来て3年経て、まさにその通りだと痛感しています。長い長い距離を苦しみながら、そして楽しみながらも走り続けているこの感覚は、まさにマラソンです。しかし、マラソンと違うと感じるところもあります。それは、研究には決まったゴールがないということです。そのため、この3年間、時にはどちらが前かすら分からなくなり、遠回りもたくさんしてきました。そのような中、自身の研究テーマをDC1という形で評価していただいたということは、自信にもつながり、また、これを励みに自身の信じたゴールを目指して走り続けたい所存です。
「走った距離は、裏切らない」。アテネオリンピック・女子マラソンで金メダルを獲得した野口みずきさんの言葉です。気が付けば、博士課程も2年目となり、早くも折り返し地点となってしまいました。あっという間な3年でしたが、遠回りをしながらも走り続けてきたこの時間は、必ず自身の実力となっていると思います。残り3年間ですが、DC1の名に恥じないよう、今後より一層、真摯に研究に取り組みます。
---DC2 藤本さん---------------------------------------------------------------
このたび、2025年度日本学術振興会特別研究員(DC2)に採用されましたことをご報告申し上げます。研究課題は「炎症収束機構を統御する低酸素応答性線維芽細胞に着目した虚血性心疾患の病態解明」です。
私は心臓免疫の研究を志し、石井研に所属いたしました。石井研は多様な臓器や疾患を対象とするラボであるため、当初は心臓に関する評価系が整っておらず、その確立に多くの試行錯誤を要しました。3年をかけてようやく評価系が安定し、自身の研究テーマも形になってきたと感じております。ここまで研究を進めることができたのは、ひとえにラボの皆様のご支援とご助言のおかげであり、深く感謝しております。石井研では外部との連携も盛んに行われており、様々な意見を伺いながら研究できる環境に、大変恵まれていると実感しております。今後も学会や研究会への参加を通じて、多様な価値観に触れ、研究力をさらに高めてまいりたいと考えております。
特別研究員として、現在の研究課題に真摯に取り組み、新たな知見を発信することで、心臓免疫研究の発展に貢献したいと思います。
最後に、特別研究員採用にあたり、石井先生、菊田先生、藤井先生、宮本さん、揚村さんをはじめ、ご指導いただいたラボの皆様に心より御礼申し上げます。
Medical Frontier Program
大阪大学医学部のMedical Frontier Programにて5/12から5/30までの3週間、香港からTSOIさんがいらっしゃいました。二光子励起顕微鏡を用いた生体イメージングをはじめ、基礎医学研究について実習していただきました。3週間、お疲れ様でした!香港でも頑張ってください!
↓TSOIさんからコメントをいただきました。
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I am really grateful for the Ishii Laboratory for having me over for an overseas attachment! I learned a lot about the latest advancements in immune cell research, and understood more about the role immune cells play in various diseases of the human body. I also had the chance to try out advanced imaging techniques hands on through operating the two-photon and confocal microscopes, which was a new experience to me. Although I was only attached for a total of 3 weeks, this has still been a productive attachment for me, and I enjoyed my time in the laboratory with the research team.
ブルーバックス「骨のふしぎ」出版
ブルーバックス「骨のふしぎ」を出版しました!
一般向けの「骨研究」に関する書籍を出しました。支持組織としての骨、だけではなく、骨を中心に、内分泌や免疫・がんなどのトピックをわかりやすく書いています。
ご興味のある方はぜひ手に取ってみてください。本を私の下に持参頂ければ、サインします!
↓切り出し記事もでています。
https://gendai.media/articles/-/152376
(出典:https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000414881)
講談社をはじめとした各種オンライン書店にて発売中です(電子版もあります)!