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最近の活動状況

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JST-ERATO「石井生体内細胞環境プロジェクト」始動!

この度、2025年度のERATOの新規研究総括に採択されました。領域名は「石井生体内細胞環境プロジェクト」です。

JSTプレスリリース:https://www.jst.go.jp/pr/info/info1798/index.html

JSTプレス本文:https://www.jst.go.jp/pr/info/info1798/pdf/info1798.pdf

 

JST戦略的創造研究推進事業・総括実施型研究(ERATO)は、1981年に発足した「創造科学技術推進事業」を前身とする歴史あるプログラムです。比較的規模の大きな研究費をもとに既存の研究分野を超えた分野融合や新しいアプローチによって挑戦的な基礎研究を推進することで、今後の科学技術イノベーションの創出を先導する新しい科学技術の潮流の形成を促進することを目的としています。近年は、ライフ系、情報系、理工系で毎年各1件の新規課題が立ち上がりますが、この度、栄えある2025年度のライフ系の新規課題として、「石井生体内細胞環境プロジェクト」が採択されました。

これまでの生体イメージング研究では注目する細胞に焦点をあてて蛍光標識などにより可視化してきました。しかしながら、生体内には見ている細胞以外にも多くの因子が存在し、それら「見えていない」細胞環境との相互作用によって注目する細胞の動態・機能は制御されています。今回のERATOプロジェクトでは、生体内におけるこの細胞と周囲環境を統合的に解析し、細胞が生体内で生きるとは何か、その本質に迫りたいと思います。このため、従来の生体細胞イメージングに加え、環境を可視化するプローブ技術や多次元組織染色、イメージング連動オミックス解析の手法を開発するとともに、生体内における細胞の営みを数理情報学的に記述します。

来年(2026年)4月から本格始動しますが、本プロジェクトに参画してくれるポスドクや学生さんを募集します。詳しくは追って新たに立ち上がるホームページを参照頂ければと思いますが、興味がある方はぜひ遠慮なくご連絡ください。

 

Elvira Mass教授によるご講演

9/24〜25に、ドイツ・ボン大学のElvira Mass教授が訪問され、IFReCでセミナーを開催いたしました。

Mass教授は、造血系のシングルセル解析やマクロファージ・ミエロイド系細胞の由来解析において、著名な業績をあげられている研究者です。

セミナーでは、本年6月にNature誌に発表された研究成果に加え、現在取り組まれている最新の研究テーマについてもご講演いただきました!

 

APLAR2025@福岡

2025年9月3日~7日に福岡で開催されました27th Asia-Pacific League of Associations for Rheumatology Congress (APLAR2025) に石井教授、金子、辻が参加しました。石井教授がご講演、金子がポスター発表を行いました。今回APLARとしては4年ぶりの国内開催でした。私は国際学会への参加は初めてでしたが、アジアを中心に各国から参加者が集まっていて、普段の国内学会とは一味違う熱気を感じました。各国の文化や医療体制の違い、また新しい研究内容についても学ぶことができました。自身の研究についても多方面からdiscussionする事が出来て刺激を受けました。今回、大変光栄な事に日本リウマチ学会よりAPLAR 2025 Travel Award on JCRに選出頂き、学会参加に際してご支援賜りました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。今回の貴重な経験を活かして、引き続き精進していきたいと思います。

(文責:金子)

 

歓迎会兼納涼会@梅田

7月から助教に着任された一瀬先生と3名のMDコース学生(木村くん、洲鎌くん、福本くん)の歓迎会兼納涼会を開催いたしました!

暑い日々が続きましたが、最近は夜風が涼しくなり秋の兆しを感じます。そんな中、皆で食事や会話を楽しみながら親睦を深めることができました。

新しいメンバーを迎え、これからますます研究室が活気づいていくことを願っております!

以下、一瀬先生からのご挨拶です!

この度米国NIHRonald Germainラボより着任致しました。米国では肺組織を対象とした急性炎症の制御機構や組織修復に関する仕事をまとめ、その際に興味を持った免疫応答を制御する場をより深く理解するための3次元空間プロテオームの開発を行ってきました。石井研においては、この新しい技術を駆使し、イメージングでしか見えない未知なる発見を目指して、日々ワクワクしながら研究に邁進したいと思っております。

  

第26回生体イメージング研究会@新潟

新潟月岡温泉にて行われた生体イメージング研究会に参加してまいりました。本会へは石井研より佐藤と私の2題を発表しました。

私としては米国から帰国して初めての研究会ということでとても楽しみにしていた会でして、1演題あたり30分を超える活発なディスカッションが繰り広げられ、期待を裏切らない大変エキサイティングな経験ができました。

イメージング研究会という名を冠しているものの、演題はイメージング以外にも多様な研究手法を用いた発表があり、多様な研究アプローチの重要性を再認識致しました。

私の発表では、米国NIH以来行っている3次元空間プロテオミクスの紹介と、それによって新たに発見した迷走神経に付随するリンパ組織について深く議論を交わすことができました。

会をオーガナイズしてくださった新潟大学の片貝先生に深く感謝申し上げます。

(文責:一瀬)

 

Medical Frontier Program from ポーランド

大阪大学医学部のMedical Frontier Programにて8/4から8/28までの1ヶ月間、ポーランドからLimさんがいらっしゃいました。二光子励起顕微鏡を用いた生体イメージングをはじめ、マウスを用いた動物実験などについて実習していただきました(初めての薄切切片の作製も上手にできていました!)。1ヶ月間、お疲れ様でした!

Limさんからコメントをいただきました。

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It was my honor to visit Prof. Ishii’s lab for a research elective. This opportunity not only deepened my understanding of research itself, but also showed me how we should work and learn to grow into good scientists. As a student studying in Europe, experiencing laboratory culture in Japan has given me valuable insights and inspired me to consider Japan for my future career.

Finally, I would like to sincerely thank all the staff and members of the lab for their kindness, guidance, and support. I hope our relationship will continue, and I look forward to seeing you all again.

 

 

第46回日本炎症・再生医学会@京都

2025年7月31日〜8月1日に京都で開催されました第46回日本炎症・再生医学会に、石井教授、宮本助教、揚村特任研究員、藤本、兼光が参加いたしました。私にとっては初めての炎症・再生医学会であり、基礎研究から創薬・臨床応用に至るまで多岐にわたる内容に触れることができ、非常に刺激的な経験となりました。各セッションでは活発なディスカッションが行われ、研究に対する多様な視点や最前線の動向に触れることができました。私自身のポスター発表でも多くのご質問・ご意見をいただき、普段の研究活動では得られない視点や気づきを得ることができました。今後の研究に向けて、大変有意義な経験となりました。この貴重な経験を今後の研究活動にしっかりと活かしていきたいと思います。

(文責:兼光)

加えて、宮本助教が第31回日本炎症・再生医学会 奨励賞を受賞いたしました。おめでとうございます!

詳しくは日本炎症・再生医学会HP(https://www.jsir.gr.jp/detail24/)をご覧ください。